愛される技術と愛する才能

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「瞑想」はポケモンやゴーレムだけのものじゃなかった

「めいそう? 知ってるよ~。とくこう と とくぼう が上がるワザでしょ!」

一年前のわたしならたぶん、こう答えてた。
もちろん真っ先に思い浮かぶのは、めいそうポケモン アサナンチャーレム

もしくは、ドラクエV。

めいそうを覚えた ゴレムス には、すごくお世話になった。



ゲーム脳乙なのはさておいても、それくらい「瞑想」に関して無知だったし、何かスピリチュアルなものやね、という程度の認識だった。


そう、昨年の夏にこの記事を偶然、読むまでは……


瞑想は極めて効果的な大脳整理手法

瞑想と言うとオカルトっぽく思ったり神秘体験を求めたりするかもしれないがそんな怪しい物ではない。ただの大脳の整理手法だ。

スティーブ・ジョブズなど社会的に成功している人の多くは瞑想を行っている。逆に言うと瞑想せずに大きく成功する事など不可能なのだ。

では、どうやったらいいのか? だが、そもそも多くの人は知らず知らずのうちに瞑想している。例えばランニングなどをしているとだんだん物を考えられなくなってきてボーっとする。この状態は瞑想に近い。要は考えなければいい、それだけだ。

(中略)

ボーっとし続けられるようになったら、その状態が本当の自分なんだという事が分かるようになる。そして容姿、能力、経済力、肩書など自分に付属しているものなど何も本質的でないという事が心から理解できるようになる。さらに、この状態の自分をしっかりと把握し、ここを基準に自分の軸を持つことができれば怒り、嫉妬、無気力などに振り回される事なく自分の人生を自分の力で切り開けるようになる。



……こ、これ、昔からずーっとやってたやつ……!!

かれこれ10年くらい、なんとなく続けていた習慣が実は、瞑想そのものだったと知ったときの衝撃ったら!

わたしすでに Lv20のゴレムス だった。
めちゃくちゃびっくりした。なんかいつの間にか瞑想おぼえて使ってた。




わたしにとっての瞑想は、メタ認知すること

それ以来、瞑想についてネットで調べてみたり、本屋さんで関連書籍に目を通してみたりしたところ、瞑想にもさまざまな考え方、やり方があることを知った。

ヨガ的なもの、リラクゼーション目的のゆるい感じのもの、煩悩を捨てさり涅槃の境地をめざす本格的なもの、座禅を組んで合掌したり、深呼吸しながら謎の呪文を唱えたりするものまで。

これだけ情報があふれていると、胡散くささを感じてしまったり、バイアスがかかって拒否反応が出るのも、仕方がない気がした。



わたしが自己流で続けてきた瞑想行為は、一言でいうと「意識的なメタ認知」。

「瞑想=メタ認知」「坐禅=メタ認知しない」という考え方もあるので、まぎれもなく瞑想なのだけれど、わたしのは認知科学的な側面のほうが強いから、スピリチュアルなものに抵抗がある人でも取り入れやすいと思う。

目的や考え方は、xevraさんの「自分の心と対峙して調和する、大脳整理手法としての瞑想」と限りなく近い。


特別な作法や時間を設けなくてもいい、日常生活すべてが瞑想になる、という点では「マインドフルネス」にも近いかもしれない。

ぼーーっとリラックスできて、かつ、誰からも邪魔されず集中できる空間なら、いつでもどこでもなんでもいい。わたしはぬるま湯(お風呂)につかりながら瞑想してる。

コツをつかんで慣れてしまえば、xevraさんみたいにランニングの最中でも大丈夫だし、たとえ火のなか水のなか草のなか森のなか土のなか雲のなか、あのコのスカートのなか(キャー!)でも大丈夫なはず。
いつもいつでもうまくいくなんて保障はどこにもないけど。(そりゃそうじゃ!)


参考になるかはわからないけれど、わたしがお風呂で瞑想もどきをはじめたきっかけと、その方法を書きたい。





エヴァの影響で、お風呂で瞑想しはじめた


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「ヤなことは、お風呂に入ってパーッと洗い流しちゃいなさい。風呂は命の洗濯よ」


TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第弐話「見知らぬ、天井」の一コマ。このミサトさんの台詞がきっかけだった。ゲームとアニメの話ばっかりでごめんなさい。



当時はまだ子供だったから「命の洗濯」の本来の意味が「寿命がのびるほど存分に楽しみ保養すること」(その、つまり性的な意味)だというのをわかってなくて、「おお~なるほど! 風呂は命の洗濯か~」と、ミサトさんの言葉どおりに受け取って、イヤなことをお風呂でジャブジャブ洗い流すことだと思いこんでしまった。


バカシンジが「風呂ってイヤなこと思い出すほうが多いよな……」と言っていたけど、わたしもまさにそうだったから。


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でもそれが結果としてよかった。

イヤなこと、悲しいこと、傷ついたこと、イライラしたこと、妬ましいと感じたこと、理不尽だと思ったこと、失敗して落ちこんだこと、などなど、その日にわき起こった負の感情を、お風呂につかりながら点検する習慣がついた。


なんで、イヤだって思ったんだろう。○○○だから。それは、どうして? ○○○だから。本当にそう思ってるの? うん、そう。いや、違うかも。 本当は、どうしたいの? ○○○したい。 そのためには……
みたいな感じで、頭のなかの誰かが延々問いかけてくれるので、順に整理していく。

うーんうーん、って頭をひねる感じじゃない。考えているのに、考えていないような感覚。ぼーーっとリラックスしているのに、ひとつのことだけに集中していて、雑念がわいてこない。他者視点で、客観的に、俯瞰で自分を見つめることができたら成功。


自分の心に最後まで向き合って、きちんと納得できたならば、負の感情に囚われることはもうない。悲しみや怒り、執着はさらさらとけて、いつの間にか消えてなくなる。
同じ過ちは繰り返しにくくなるし、ストレス耐性も高くなる。

それでもどうしても欲しい、あきらめきれないのだったら、それは本当に必要なもの。手に入れるまで努力し続けようって覚悟ができる。これは最初の一歩で、ありとあらゆるものごとに応用できる。



お風呂での瞑想は、ぬるいお風呂に長時間入るのが好きな人にはすごく向いているのだけれど、あつあつのお風呂にサッと入りたいタイプの人や、シャワー派の人にはおすすめしづらい。
その理由は、熱いお湯は疲労回復には良いけれど、副交感神経を優位にしてリラックスするためには、39℃以下のぬるめのお風呂でないと難しいみたいだから。



瞑想ってどんな感じなのか。
わたしの場合は、とにかくふわふわしてきもちがいい。癒される。
とくぼうが5段階くらい上がる気がするし、HPも全回復する。MPも減らない。

これだけでも試す価値は十二分にあると思うけど、それぞれのライフスタイルに合った方法を探しだして、自分を慈しんであげてほしい。